👩💼 編集部のみらいです。
好きになった女性に、子どもがいると知ったら。
あるいは、シングルマザーの女性から突然、好意を伝えられたら。
あなたは、その気持ちにどう向き合いますか?
嬉しい。惹かれる。もっと知りたい。
けれど、恋愛感情だけでは簡単に答えを出せないこともあります。
今回ご紹介するのは、当社代表わくいっち★が婚活バスツアーの司会者として経験した、ひとりの女性との忘れられない出来事です。
彼女は明るく、笑顔の素敵なシングルマザー。
そして、ある日。彼女は誰も予想しなかった相手に、自分の気持ちを伝えました。
その相手は、婚活イベントの参加男性ではありません。
司会者だった、わくいっち★本人だったのです。
冬の婚活バスツアーで出会った、ひとりのシングルマザー
冬のイルミネーションを楽しむ婚活バスツアー。
その日も司会を務めていたわくいっち★は、参加者たちが自然に打ち解けられるよう、会話を盛り上げていました。
その中に、ひときわ印象に残る女性がいました。
Oさん。
Oさんは、シングルマザーとしてひとりで参加していた、わくいっち★より年下の女性でした。
ぱっちりとした目が印象的な美人で、話してみると明るく、会話も楽しい。
男性参加者からの人気も高く、その日の女性陣の中では一番人気でした。
もちろん、司会者にとって参加女性は大切なお客様です。
どれほど魅力的な人であっても、仕事上の立場を忘れるわけにはいきません。
ただ、それと男として女性の魅力を感じることは、必ずしも別の話ではないでしょうか。
後に、わくいっち★はこんな本音を明かしています。
「美人だったし、話していて楽しかった。女性として魅力を感じなかったと言えば、それは嘘になる」
それでも、この時点では、Oさんとの恋愛など考えていませんでした。
あくまで司会者と参加者。その関係の中で、ふたりは言葉を交わしていたのです。
「その言葉で、3日は白飯だけでいけます」
ツアーの途中、Oさんとふたりで歩きながら話す機会がありました。
何気ない会話の中で、わくいっち★は彼女に声をかけます。
わくいっち★
「Oさん、男性陣から一番人気ですよ。わかるな〜、その理由(笑)」
すると、彼女から思いがけない返事が返ってきました。
Oさん
「嬉しいです。その言葉で3日は白飯だけでいけます🍚」
なんともユーモラスな返しです。
嬉しい気持ちを、こんなふうに表現できる女性。思わず笑ってしまいますよね。
わくいっち★にとっても、Oさんとの会話は純粋に楽しいものでした。
ただ、この時点では、彼女が自分に特別な好意を抱いているとは思っていなかったそうです。
司会者として参加者と楽しく会話することは、普段からあること。それ以上の意味を考える理由もありませんでした。
ところが、この何気ない会話の記憶は、後になって別の意味を持つことになります。

まさかの逆指名。「Oさん、何やってんすか〜!」
婚活イベントも終盤に差しかかった頃。
帰りのバス車内では、参加者が気になる相手の名前を記入したカードの集計が行われていました。
わくいっち★は司会者として、その集計を進めていました。
そして、Oさんのカードを目にしたときです。
そこには、思いも寄らない名前が書かれていました。
わくいっち★。
参加男性ではなく、司会者である自分の名前だったのです。
驚きました。しかし、その場では仕事を優先し、カップリング結果の発表を終えました。
発表が済み、まだ車内に余韻が残っていた頃。
ほかの参加者に悟られないよう、わくいっち★はOさんにこっそり声をかけました。
わくいっち★
「ちょ、ちょ、Oさん〜! 何やってんすか〜!(笑)」
するとOさんは、穴があったら入りたいほど恥ずかしそうな表情を浮かべながら、こう答えたのです。
Oさん
「正直な気持ちです」
その一言に、わくいっち★も照れを隠すのが大変だったと振り返ります。
嬉しくないはずがありません。あれほど男性参加者から人気のあった女性が、自分の名前を書いてくれたのですから。
しかし、その場にはほかの参加者もいます。驚きや照れを周囲に悟られないよう、司会者として振る舞わなければなりませんでした。
Oさんがなぜ司会者を選んだのか。その本当の理由は、本人にしか分かりません。
わくいっち★にとって確かなのは、あの恥ずかしそうな表情と「正直な気持ちです」という言葉が、今も忘れられないということです。

思えば、20代の頃にもシングルマザーに恋をしていた
ここで、少しだけ時間をさかのぼります。
思えば、わくいっち★がシングルマザーの女性に初めて本気で恋をしたのは、20代の頃でした。
相手は、行きつけのラウンジで働いていた年上の女性、Kさん。
お姉さんのような存在だった彼女に、彼はすっかり夢中になっていました。
親しくなる中で、Kさんは自分がシングルマザーであることを打ち明けてくれました。
正直、驚いたそうです。しかし、その事実を知ったからといって、彼女への気持ちが冷めることはありませんでした。
むしろ、これからどう歩み寄っていけばいいのだろう。そんなことを真剣に考え始めていたのです。
けれど、Kさんは恋愛以外にもさまざまな悩みを抱えていたようでした。
やがて彼女は店から姿を消し、ふたりの関係も自然と遠ざかっていきました。
好きだったのに、実らなかった恋。
そして時を経て、今度は自分がシングルマザーの女性から好意を伝えられる立場になったのです。
「司会者だから」という理由に、救われていたのかもしれない
Oさんの気持ちは嬉しかった。女性としての魅力も十分に感じていた。
しかし、わくいっち★は彼女との恋愛に踏み出すことはありませんでした。
理由は明確です。
自分は婚活バスツアーの司会者であり、彼女は参加者だったから。
仕事を任されている以上、その立場を優先する必要があります。
けれど、後になって彼は、もう一つの本音に気づきます。
もしかしたら、自分は司会者という立場に救われていたのかもしれない、と。
もし、これが仕事ではなかったら。
もし、プライベートで出会ったOさんから、同じように好意を伝えられていたら。
自分はどうしていただろう。
彼女は美人で、話していて楽しく、心を惹かれる魅力がありました。
けれど、シングルマザーの女性と真剣に交際するということは、ふたりの気持ちだけで考えられるものではありません。
彼女自身の生活があり、大切な子どもの存在もあります。
もちろん、子どもがいる女性との恋愛を自然に受け止め、幸せな関係を築いている男性もいます。
だから、これはシングルマザーとの恋愛が難しいという一般論ではありません。
あくまで、当時のわくいっち★自身にあった迷いなのです。
彼女を魅力的に感じることと、交際に向き合う覚悟を持てることは、同じではありませんでした。
「司会者だから応えられない」
それは、仕事上の正当な理由でした。
しかし同時に、自分の中にあるためらいと向き合わずに済む理由にもなっていたのかもしれません。
関連記事:年齢も出会いの場も異なりますが、女性の好意を受け取ることに迷った別の実話もあります。
48歳女性は恋愛対象になる?「お茶しよ?」と誘われても踏み出せなかった男の本音
シングルマザーの恋愛は、本当に慎重なのか
婚活イベントの司会を長く経験してきたわくいっち★は、シングルマザーや離婚経験のある女性たちと接する機会も数多くありました。
実際、シングルマザーや離婚経験者を対象とした婚活イベントの司会を担当したこともあります。
その現場で印象に残ったのが、女性たちの積極性でした。
自分から行動し、気になる男性との距離を縮めようとする女性も、決して珍しくありませんでした。
一方で、相手を慎重に見極めているように感じる場面もあったそうです。
積極的であることと、慎重であること。この二つは矛盾しません。
恋愛を楽しみたいという思いがあっても、これからの生活や家族のことを考え、交際相手を慎重に選ぶことはあるでしょう。
もちろん、すべてのシングルマザーが同じ恋愛観を持っているわけではありません。
ここで語れるのは、婚活イベントという限られた現場で、ひとりの司会者が見てきた女性たちの姿です。
そしてOさんは、その中でも忘れられない女性のひとりになりました。
関連記事:女性から声をかけられるきっかけや、その場の空気については、こちらの実体験でも紹介しています。
女性から話しかけられる男の特徴|逆ナンしたくなる空気とは
好意を伝えられても、男が踏み出せないことはある
もし、この記事を読んでいるあなたがシングルマザーの女性だったら。
好きな男性に勇気を出して気持ちを伝えたのに、交際に進めなかった経験があるかもしれません。
そんなとき、自分に魅力がなかったからだと思ってしまうこともあるでしょう。
けれど、少なくとも今回の実話には、別の男性心理がありました。
女性として魅力を感じている。
好意を伝えられれば嬉しい。
それでも、関係を進める決断ができない。
そんな男性もいるのです。
もちろん、相手が踏み出さない理由は人それぞれです。好意がない場合もありますし、仕事上の事情や人生観が影響する場合もあります。
だからこそ、相手の気持ちを推測するだけでなく、お互いの考えを確かめることも大切なのでしょう。
そして男性にとっても、考えるべきことがあります。
女性として惹かれる気持ちと、ひとりの人間としてその人を大切にできるかどうか。
その二つを混同しないこと。
相手を好きになる自由があるように、真剣な交際に踏み出すかどうかを考える責任もあるのだと思います。
「正直な気持ちです」——今も忘れられない一言
あの冬の婚活バスツアーから、時が流れました。
Oさんとは、連絡先を交換することもなく、イベントが終わればそれぞれの日常へ戻っていきました。
交際したわけではありません。恋人同士になったわけでもありません。
それでも、わくいっち★の記憶には、今も彼女の表情が残っています。
「ちょ、ちょ、Oさん〜! 何やってんすか〜!」
あのとき、照れながら投げかけた言葉。
そして、恥ずかしそうに返してくれた、
「正直な気持ちです」
という一言。
思い返すほどに、不思議な気持ちになります。
彼女は、自分の気持ちを伝えてくれました。
けれど、こちらは自分の気持ちをどこまで理解していたのだろう。
嬉しさもあった。
男としての下心も、否定はできない。
司会者として守るべき立場もあった。
そして、その先に進むことへの迷いもあった。
彼女は、自分の気持ちに正直だった。
では、あのときの自分は、自分の気持ちにどこまで正直だったのだろう。
答えは、今も簡単には出せません。
ただ、ひとつ言えることがあります。
誰かから好意を伝えられた記憶は、恋人同士にならなくても、心に深く残ることがある。
そして、その記憶はときに、自分自身の弱さや迷いを教えてくれる。
Oさん。あの日の言葉、今も忘れていません。
あなたの「正直な気持ちです」は、確かに届いていました。
それじゃ、また次の記事で。
編集部のみらいでした。
おしまい。
わくいっち★とは
何千人もの男女の出会いを見届けてきた元婚活司会者。恋愛の小さな仕草や男女のすれ違いを、自身の体験を交えて独自の視点で語っています。
わくいっち★のもうひとつの恋愛未遂録