👩💼みらいです。
照らす編集部、“恋愛未遂研究係”をやってます。
今回のテーマは──
ちょっと特別な「今昔物語」。
今でこそ、LINEひとつで誰とでも繋がれる時代だけど、
昔の夜の街には、
声と言葉だけで繋がる、もっと濃くて熱い夜があった。
うちの代表・わくいっちが、
若い頃に千歳烏山で体験した、
「ただの客じゃ終わらなかった夜」。
夜の蝶を「落とす」でも「攻略する」でもなかった。
ただ、一人の女と向き合った、
あの夜のことを──今、語ってもらいます。
夜の街にハマったことのあるあなたへ。
今も、心の奥で燻っている”あの感覚”を、思い出してもらえたら嬉しいです。
夜の街への入り口──新宿デビューと烏山デビュー
👩💼みらいナレーション:
誰だって、最初は素人だ。
夜の街──煌めくネオンに足を踏み入れたその瞬間、
わくいっちは、まだ何も知らない少年みたいだった。
自分から進んだわけじゃない。
だけど──その夜が、
彼の「夜の今昔物語」の始まりだった。
👨💼わくいっち語り:
「最初に行ったのはさ──新宿、歌舞伎町だったんだよ。
先輩に連れられて。
でもさ、もう、全然ダメだった。
何喋っていいかもわからないし、
女の子の顔もまともに見れなかった。
心の中ではずっと、
『何がおもしれぇんだよ、早く帰りてぇ……』って。
正直、”夜遊び”ってやつに
全く楽しさを感じなかったんだよな。
でも──
そのあとも、何度か先輩に引っ張られて、
渋谷とかでも場数を踏むうちに、
だんだん慣れてきた。
“女の子と話す”っていうのも、
最初は拷問だったのが、
そのうち、ふつうに笑えるようになり、
気づけばハマっていた。
──そして。
ちょっと背伸びしなくてもいい、
もっと地元っぽい空気の街で、
自然体で楽しみたくなった頃。
俺は、千歳烏山に辿り着いた。
もちろん先輩の誘いで(笑)
静かな街中。
可愛い子もたくさん。
都心から少し離れた素朴な感じ。
あだ名で呼び合い、笑いが尽きない夜。
そんな空気が、
たまらなく心地よかったんだ──。
ちょうどその頃だった。
地元・新潟に帰ることが決まったのは。
夜の空気も、笑い声も、
全部ポケットにしまって、
東京を後にすることになるなんて、
そのときの俺には、まだ想像もつかなかった。
夜の蝶にハマる理由──求めていた温もり
👩💼みらいナレーション:
夜の街に足を運ぶ理由なんて、
最初は「ノリ」とか「暇つぶし」だったかもしれない。
でも、何度も通ううちに、
わくいっちは気づき始めた。
──自分が本当に求めていたものが、
ただの酒でも、盛り上がりでもなかったことに。
👨💼わくいっち語り:
「通い始めたころは、正直、
“飲んで盛り上がる”のが目的だったんだよ。
でもさ、ある時ふっと思ったんだ。
俺、何のためにここ来てんだろうって。
だって、店のドアを開けた瞬間に、
笑顔で迎えてくれるんだよ。
『わくいっち~♡』って。
名前を呼ばれるだけで、
なんか、無性に嬉しかった。
──誰かに迎えられる場所。
──名前を呼んでくれる誰か。
そんなもの、普段の生活じゃ、
意外となかったりするんだよな。
家でもない、職場でもない。
恋人でもない。
でも、週末になれば、
自然とその場所に足が向いてた。
夜の蝶にハマった男たちの本音?
それは──
“優越感”と”承認欲求”。
誰かに認められるって、
たとえそれが仕事上の笑顔だったとしても、
やっぱり、嬉しいもんなんだよな。」
声で繋がった夜──電話しかなかった時代
👩💼みらいナレーション:
いまやスマホひとつで、
誰とでも、どこででも、簡単につながれる時代。
でも、あの頃の夜は、もっと不器用だった。
LINEも、インスタも、DMもない。
つながる手段は──”声”しかなかった。
👨💼わくいっち語り:
「当時も、携帯電話ってあったにはあったんだよ。
でも、まだまだ高級品って感じでさ。
持ってる人は持ってたけど、
俺は……持ってなかった。
べつに不便とも思わなかったな。
それが普通だったから。
連絡を取るなら、
家の電話(家電)にかけるか、
職場の電話を使うか、
それか、直接会いに行く。
それしかなかった。
──そんなある日のことだ。
店で顔なじみだった女の子。
綺麗で、ちょっと大人っぽい、みんな憧れの”夜の蝶”、J子。
……実は、その子、
先輩がガチ推ししてた子だった。
俺はと言ったら?
べつにガチ恋とかしてなかったよ。
普通に飲んで、普通に話して、
とくに狙うでもなく、
距離感を保ったまま、過ごしてた。
──なのに、
最後の最後、その子がわざわざ、
俺の「職場」に電話してきた。
『わくいっち、○日、店ラストなんだ。来れたら、来てね。』
たったそれだけの誘い。
先輩の
『なんでお前なんだよ……』
って一言は今でもよく覚えている。
営業だったのか?
本心だったのか?
そんなの、今でもわからない。
でも──
あの声のトーンには、
どうしても”仕事だけ”じゃない、
ほんの少しの、温度があった気がした。
思い出すのは、もうひとつ。
実家に帰省してたときのことだ。
夜の10時か11時くらいだったかな。
家電が鳴った。
出たら──M美だった。
おいおい今店ピークだろ!?
しかし、
『私も今日お店休みなの。何してるかな〜って思って』
って、ふわっと甘えた声でさ。
営業?
いやいやここ新潟。
違う。
休みの日に、わざわざ連絡してくる理由なんて、
他にないだろ。
新宿や渋谷じゃ、絶対にあり得なかった。
千歳烏山みたいな、
ちょっと地元っぽい空気の街だからこそ、
こんな”素”みたいな瞬間が生まれたんだ。
👩💼みらいナレーション(まとめ):
もちろん、
夜の蝶たちだってプロだ。
「客は客」──
そんな割り切りが、当たり前の世界だ。
でも。
たまに、ほんの一瞬だけ、
垣間見える”素顔”がある。
それは、100人に1人かもしれないし、
1000人に1人かもしれない。
だけど──
あの夜、たしかに、奇跡は起きていた。
夜の街に、
まだ”温度”が残っていた時代の話だ。
客か人か──夜に生まれた境界線
👩💼みらいナレーション:
夜の街で交わされる会話、笑顔、酒の席──
そこには、
“プロ”と”客”という割り切った関係が、確かに存在する。
でも、ほんのわずかに、
そこからにじみ出るものがある。
──”人と人”として向き合える夜。
その違いは、
きっと、小さな、小さな、温度差だった。
👨💼わくいっち語り:
「たとえば──
飲んでる途中で、
ふっと俺が言う。
『ちょっとトイレ行ってくるね』って。
トイレを済まし、
ドアを開けると──
女の子が、おしぼり持って待ってる。
まぁ、正直、店のルールだよ。
マニュアル対応。
──でもさ。
ふわっと笑って、
自然におしぼりを差し出されるだけで、
なんか、もう落ちた気分。
この”特別扱いされた感”。
しかもそのあとさ、
『さっきの話だけどさ〜』
なんて、話しながら席に戻ってる時の──
2人だけのトークに
もう、勝手に盛り上がるんだよ、こっちが。🤣🤣🤣
『ああ、俺ら、特別な関係じゃん……』ってな。
マニュアル対応だって、
営業トークだって、
わかってる。
──でも、心は、動いちまう。
そんなもんだよ、男って。
👩💼みらいナレーション
夜の街で、
客として終わるのか、
一瞬でも、”人”として向き合えるのか。
その違いは──
小さな気遣いと、
ふっと零れる素の表情。
それに、
男たちは、
今日も、静かに落ちていく。
夜の街にいると、
だんだんわかるんだよな。
この子は、ちゃんと人を見てる。
この子は、ただ数字を追ってる。
──違いが、空気でわかる。
たとえば、
俺がちょっと疲れた顔してたら、
何も言わずに、静かにグラスを満たしてくれる子がいる。
『どうしたの?』なんて聞かない。
ただ、寄り添うみたいに、隣にいる。
逆に、
仕事モードの子は、
すぐに営業トークで場を盛り上げにかかる。
わかってる。
それが仕事だってことは。
でもさ──
ふっと、
“素”で隣にいてくれた子の方が、
結局、心に残るんだよ。
俺が人として向き合えた女たちは、
“笑わせよう”とか、
“引き止めよう”とか、
そんな意図が透けて見えなかった。
ただ、
その場、その時間を、一緒に生きてた。
客でもない、
恋人でもない、
でも、
たしかに、人と人だった。
夜の街の奇跡は、
きらびやかなライトの中じゃなくて──
こういう、
静かな一瞬に、転がってたんだ。」
夜の蝶たちは、
笑顔と営業のプロだ。
でも。
ふとこぼれる素顔。
ふと寄り添う気配。
それが、
男たちの心を、
何よりも静かに、
何よりも深く、動かしていた。
客として終わるか、
人として触れ合うか。
その違いは、
たった一瞬、
たったひと呼吸の、優しさだった。
たぶん、
あの夜のわくいっちは、
そんな細かいこと、考えちゃいなかった。
ただ、
笑って、
飲んで、
話して、
ふわっと心を動かされて。
そして今、
こうして振り返る。
あの夜に、
たしかにあった──
ほんの一瞬だけ、”人と人”になれた奇跡を。
夜の街に、
まだ”温度”が残っていた時代の話だ。
夜の街で交わされた、
ほんの一瞬の奇跡。
──そんな心の動きに、
少しでも共感してくれたなら。
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夜に宿った奇跡──優しい心を探して
👩💼みらいナレーション:
今では、
スマホがあれば、
誰とでも繋がれる。
だけど、
あの頃の夜にあったのは──
たったひとつの”声”に宿る、
本物の温度だった。
誰かに無理に近づくんじゃなくて、
ふと心が寄り添う。
そんな奇跡みたいな瞬間。
きっと、
今だって、探せばあるはずだ。
時代は変わっても──
人の心だけは、
そんなに簡単に変わっちゃいないから。
今は、
ネットの中でも、
そっと心を満たしてくれる場所がある。
リアルで誰かを落とす夜とは違うけれど──
優しい夜、
ほんの少し心を寄せ合う、
そんな時間を探しているなら。
ここには、
出会いを急がない、
静かに寄り添う夜が、待っている。
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